お家に人型ロボットがやって来る…! なんて書いてしまうとまさか…?と思われるかもしれません。でもCES2026では、コーヒーを淹れるロボットから、キックボクシングをするロボットまで様々なロボットが紹介されていました。その中で家の暮らしを助ける人型ロボットを取材しました。
日本語まで話せちゃう!ロボットと「言葉」を交わす、新しい日常
家事ができるロボットを展示していたのはドイツのNEURA Robotics社。ブースには、産業用ロボットの精密さと、家庭用としての親しみやすさを両立させた複数のモデルが並んでいました。 特に印象的だったのは、デザインスタジオ「Studio F.A. Porsche」と共同開発された最新世代のヒューマノイド『4NE1 Gen 3.5』です。実際に『4NE1』と日本語でインタビューを行いました。
人生初人型ロボットにインタビュー!なんと日本語がしゃべれます。
安並
具体的にどんなタスクができるのですか?
4NE1
動画の通り滑らかに日本語でご回答いただきました。日本語だけでなく、様々な言語での会話が可能だそうです。これなら普通に家族にお手伝いをお願いする感覚でロボットにお願いできそう。
犬型ロボットも
小さな人型ロボットは歩いていました。
ロボットと家電がリンクし、家全体が最適化する
今回の取材で面白かったのは、ロボットが作業するだけではなく、ロボットが家電など全体的につながるNEURA社独自の構想でした。従来の家庭用ロボットは、人間と同じように家電のボタンを物理的に押す動作を必要としていました。しかしNEURA社の構想では、ロボットとオーブンやコーヒーメーカーがネットワークを介して直接通信します。ロボットが家にいながら、リビングの家電を操作する。今後はこのロボットとスマートホームの融合により、家全体を最適化する「生活のOS」としての役割を担っていくようになるそうです。
「誰かに頼る」か「我慢する」かの二択を超えて。自立の形が変わる。
日本では、2000年に介護保険が施行されてから、要介護になっても自分の家で過ごす人が増えました。アメリカでも同じく「Aging in place(住み慣れた家で最後まで過ごす)」という考えが広まりつつあります。一生自分の家で住み続けたいという願いを叶えるとき、これまでは「誰かに頼る」か「我慢する」かの二択を迫られます。例えばゴミ出しや重い物の運搬、衛生環境の整備といった身体的負担の大きいタスクは、自立した生活を阻む大きな壁となるでしょう。また主な介護者となる家族にも24時間負担が付きまといます。
家で働くロボットたちが提示しているのは、こうした「負担」をテクノロジーに託すことで生まれる余力です。
家事、または介護の一部をロボットが担うことで時間や体力、それに気力の余裕が生まれます。その余裕を好きなものごとに費やしたり、あるいは新しいことに挑戦する気持ちも沸きそうです。介護者である家族も負担が減ることで、仕事との両立を図りやすくなり、被介護者(主にパートナーや親)との会話など、良い関係性を築くことにもつながるでしょう。人の尊厳を保ちながら、その人がその人らしくあり続けるためのテクノロジー(Will oriented Tech)として、私たちの明日の選択肢を広げてくれるはずです。
▶詳細はこちら
NEURA:https://neura-robotics.com/products/4ne1/
Text 安並まりや

安並 まりや
株式会社 博報堂
新大人研
博報堂という広告会社で、新大人研という50代以上の生活者に関する調査・研究やマーケティング支援を行っています。

































