
年賀状を辞めたいけれど失礼にならないか悩むミドル・シニア世代へ。テレビ朝日「Active Choice Project編集部」が、相手に不快感を与えない丁寧な「年賀状じまい 文例」と大人のマナーを分かりやすく解説します。
年齢を重ねるごとに、毎年末の年賀状作りに負担を感じていませんか。「そろそろ年賀状を辞めたいけれど、相手に失礼のないようにしたい」「50代、60代という節目を機に、関係を整理したい」と悩む方も多いはずです。
本記事では、テレビ朝日「Active Choice Project編集部」が、ミドル・シニア層に向けて、相手に好印象を与える「年賀状じまいの文例」と、50代・60代が丁寧に関係を維持するための大人のマナーを詳しく解説します。
形式的なお付き合いを見直し、心豊かなこれからの人生を歩むためのヒントをお届けします。
年末の負担を減らしたいシニア世代へ|年賀状に悩む3つの理由と現代の背景

多くのミドル・シニア層が年賀状の継続に悩む背景には、ライフスタイルの変化や時代の推移が大きく関係しています。その主な理由を3つに分類して解説します。
1. デジタルツールの普及によるコミュニケーション様式の変化
近年、スマートフォンやSNSをはじめとするデジタルツールの普及は、個人の連絡手段を大きく変化させています。総務省が調査および公表したデータにおいて、年賀状を含む郵便物数の減少はインターネットやSNSの普及等が原因のひとつとなっており、郵便に代わるコミュニケーションの手段として利用されていることが指摘されています [参考・出典一覧No.1]。
この郵便物数の減少に伴い、郵便料金の改定が実施されるなど、年賀状を取り巻く社会的な環境は大きく変化していると言えます。
2. 年末に押し寄せる年賀状の準備に伴う負担
年末の多忙な時期に机やパソコンに向かって宛先を整理し、一枚一枚にメッセージを書き添える作業――。年齢を重ねるにつれ、「今年もこの時期が来たか…」と、大きな負担を感じ始めていませんか。
年賀状の数が多いほど、作成にかける時間と労力は毎年頭を悩ませる直接的な要因になります。
3. ライフステージの変化に伴う人間関係の整理整頓
50代や60代は、定年退職や子どもの独立など、人生の大きな転換期を迎える時期です。
これからの人生をよりシンプルに、そして本当に大切にしたい人との時間を重視するために、お付き合いの範囲を「暮らしのサイズダウン」の一環として見直す動きが広がっています。
50代・60代のための「年賀状じまい」|相手に失礼のない丁寧な手順と実践方法

いざ年賀状じまいをしたいと思っても、「相手を不快にさせてしまうのではないか」「縁が切れてしまうのではないか」と不安に思い、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
相手に不快感を与えず、これまで通りの良好な関係を維持しながら年賀状を辞めるためには、いくつかの押さえるべき手順があります。
1. 相手との関係性に合わせた最適な文例の選択
年賀状じまいを進める上で最も重要なのは、相手との関係性に応じた文面を選ぶことです。
友人、親戚、仕事関係者など、それぞれの相手に対して失礼にあたらない、ふさわしい丁寧な言葉遣いを選定することが求められます。
2. 年賀状を辞める理由の明確化と伝え方の工夫
年賀状じまいをする理由として、相手との関係を拒絶するのではないことが伝わらなければ、不快感を与えてしまう可能性があります。「ライフステージの節目」や「時代の変化」など、多くの人が共感しやすい理由を明記しましょう。
「すべての方への年賀状を一律で辞める」という意図を伝えることで、特定の相手を避けているわけではないという配慮を示すことができます。
3. 今後の連絡手段(代替案)の提示
今後も関係を維持したい相手には、必ず年賀状に代わる連絡手段を書き添えます。
電話番号やメールアドレス、メッセージアプリのIDなどを明記し、「今後はそちらで変わらぬお付き合いをお願いします」と伝えることで、関係を維持できます。
4. 投函時期と適切なはがきの選び方
年賀状じまいを伝えるタイミングは、ご自身がその年で最後の年賀状にしたいのか、または翌年の年賀状を辞退したいのか、など、自分と相手の事情によって異なります。
- 年賀状が来る前に辞退の連絡をしたい場合:はがきや手紙などの挨拶状で伝える
- 今年で最後の年賀状にしたい場合:元旦に届ける年賀状に書き添える
- いただいた年賀状の返信で伝える場合:寒中見舞いに書き添える
- 服喪中である事実を相手へ事前にお知らせする場合:喪中ハガキ(年賀欠礼状)に書き添える
- 日頃からデジタルツールでやり取りしている場合:個別のメッセージで伝える
それぞれ投函すべき時期が異なるため、次項の比較一覧表で詳しく解説します。
【比較一覧】最適な伝え方や時期は?年賀状じまいの手段と文例

前述したように、年賀状じまいは伝える時期や手段によって相手への印象が変わります。テレビ朝日「Active Choice Project編集部」が、50代・60代にふさわしい丁寧な選択肢とタイミングを一覧表にまとめました。
| 手段と適した相手 | 適した時期とポイント |
| 挨拶状で伝える (対象:親しい友人・親戚・知人) | 【時期】 11月上旬〜12月上旬 (相手が年賀状の準備を始める前) 【ポイント】 相手が年賀状の作成や購入の手間・費用をかける前に、お互いに負担のないよう余裕を持って丁寧にお知らせする。 |
| 年賀状で伝える (対象:すべての関係者) | 【時期】 元日に届く引受期間内 (例年12月15日〜12月25日) ※その年の引受期間内は郵便局の公式ホームページで確認してください 【ポイント】 新年のご挨拶と長年の感謝を添えつつ、すべてのご縁のある方へ一斉に、かつ漏れなくお知らせする。 |
| 寒中見舞いで伝える (対象:親しい友人・知人) | 【時期】 松の内(一般的に1月7日※地域によって異なる)が明けてから、立春(2月4日頃※年によって異なる)まで 【ポイント】 年末年始の慌ただしさが落ち着いた時期に、相手の状況に配慮しながら個別で丁寧にお伝えする。 |
| 喪中ハガキ(年賀欠礼状)で伝える ※その年に身内に不幸があった場合 (対象:すべての関係者) | 【時期】 11月上旬〜12月上旬 (相手がこちら宛ての年賀状準備を始める前) 【ポイント】 服喪中である事実をお知らせすると同時に、翌年以降のご挨拶辞退をマナーに則った自然な流れで申し出る。 |
| 個別のメール・メッセージアプリで伝える (対象:日頃からデジタルで連絡を取る友人) | 【時期】 12月上旬〜中旬、またはお相手から新年のメッセージが届いたタイミング 【ポイント】 事前にメール等で知らせるパターンと、正月に送るまたは届いたものへの返信として伝えるパターンで使い分ける。 |
具体的な文例のご紹介
一般的なマナーや情報を元にした例文をご紹介します。あくまで一例なので、ご自身の状況に応じて変更しつつ、参考にしてください。
- 年賀状が来る前に挨拶状(手紙・はがき)で伝える場合の文例
| 拝啓 〇〇の候 皆様におかれましては 益々ご清祥のこととお慶び申し上げます 日頃は格別のご厚情を賜り 厚く御礼申し上げます さて 私もお陰様で本年〇歳を迎えることとなりました これを機に 誠に勝手ながら どなた様とも翌年からの年賀状によるご挨拶を ご遠慮させていただくことといたしました 長きにわたる温かい交際に 心より感謝申し上げます 今後は【メールアドレス:〇〇】や電話にて 変わらぬお付き合いをさせていただければ幸いです 寒さに向かう折 皆様のご健康とご多幸を 心よりお祈り申し上げます 敬具 令和〇年〇月 |
- 最後の年賀状に書き添える場合の文例
| 謹んで新春のお慶びを申し上げます 旧年中は大変お世話になり 誠にありがとうございました さて 私も本年で〇十代の大切な節目を迎えることとなりました 時代の変化もあり 誠に勝手ながら年賀状による年始のご挨拶は 本年をもちまして最後にさせていただくことといたしました 勝手を申しますが どなた様へも同様にお願いをしております 今後は下記の連絡先にて 変わらぬお付き合いを お願いできれば幸いです 皆様のこれからのご健勝とご発展を 心よりお祈り申し上げます 令和〇年 元旦 (以下に住所・氏名、電話番号やメールアドレス、メッセージアプリのIDなどを記載) |
- 寒中見舞いで伝える場合の文例
| 寒中お見舞い申し上げます ご丁寧な新年のご挨拶をいただき 誠にありがとうございました 私事で恐縮ですが 年齢の節目を機に 今後はどなた様とも 年賀状によるご挨拶を失礼させていただくことといたしました 事前のお知らせが行き届かず 大変失礼いたしました これまでいただいた温かいお心のこもった年賀状は 今も大切な宝物です 今後は【電話番号:〇〇】やメール等で 変わらぬお付き合いをさせていただけますと幸いです 寒さ厳しき折 体調を崩されませぬようどうぞご自愛ください 令和〇年 〇月 |
- 喪中ハガキ(年賀欠礼状)で伝える場合の文例
| 喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます 本年〇月に〇〇(続柄・名前)が〇歳にて永眠いたしました 生前に賜りましたご厚情に 深く感謝申し上げます また 誠に勝手ながら 私も年齢の節目を迎えましたことから 今後はどなた様とも年賀状によるご挨拶を 控えさせていただくことといたしました これまで長年にわたり温かい交際をいただきましたことに 心より御礼申し上げます 今後とも変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます 令和〇年 〇月 |
- 個別のメール・メッセージアプリで伝える場合の文例
※今回は正月に送るパターンとし、普段からデジタルツールで頻繁に連絡を取り合っている、親しい友人や知人に向けた少し柔らかな文面です。
| 〇〇さん、あけましておめでとうございます。 いつも温かいメッセージをありがとうございます。 今日は一つお伝えしたいことがあり、こちらで連絡しました。 私も今年で〇歳という人生の節目を迎えるにあたり、 暮らしを少しシンプルに整理していこうと考えています。 そのため、年賀状による新年のご挨拶は、 誠に勝手ながら今年を最後にさせていただくことにしました。 今後は、これまで以上にこのメッセージ(またはメール)で、 気軽に日々の近況報告や連絡を取り合えたら嬉しいです! まだまだ寒い日が続きますので、 どうか体調に気をつけて過ごしてくださいね。今年もどうぞよろしくお願いします。 |
形式よりも本質を大切にする|Active Choice Project編集部が提案する「大人の流儀」

テレビ朝日「Active Choice Project編集部」の視点
私たち編集部は、年賀状じまいを単なる「関係の断絶」ではなく、これからの人生を豊かにするための「前向きなお付き合いの整理整頓」であると考えます。
これまでに築いてきた絆に感謝しつつ、お互いの負担を減らすための賢明な選択肢として、自信を持って進めていただきたいと考えます。
50代、60代という成熟した大人の世代だからこそ、形式にとらわれない本質的な繋がりを大切にする生き方をご提案します。
【Q&A】人間関係の不安を解消!年賀状じまいに関するよくある疑問

年賀状じまいを具体的に考え始めると、次々に疑問や不安が湧いてくるのではないでしょうか。ここでは、皆様が抱きがちな疑問をピックアップしました。
Q1:年賀状じまいを送った相手から、翌年も年賀状が届いてしまった場合はどうすればよいですか?
A1:相手がうっかり忘れてしまったり、名簿の整理が間に合わなかったりするケースがあります。
その場合は無理に年賀状を返さず、松の内が明けた後に、丁寧にお詫びと感謝の気持ちを伝える「寒中見舞い」を出す、メールやメッセージアプリを送るといった方法があります。お礼と同時に「今年から年賀状は控えておりますが」といった一言を添えると、相手の好意を否定せずに、再度年賀状じまいの意図をスマートに伝えられます。
あるいは大人の対応として、そのまま静かに受け取るという選択肢をとるのもひとつの方法です。すでに年賀状じまいを出しているため、返信をしなくてもマナー違反と捉えられることは少ないでしょう。
Q2:50代や60代で年賀状じまいをするのは、年齢的に早すぎるのではないかと不安です。
A2:50代や60代での年賀状じまいは早すぎることはありません。
近年では仕事の退職や暮らしのサイズダウンを見据え、50代や60代になるとお付き合いのあり方を見直す人が増えています。年齢に関わらず、自身のライフスタイルに合わせた選択を行うことが大切ではないでしょうか。
Q3:年賀状じまいの文面で、絶対に書いてはいけないNG表現はありますか?
A3:「面倒になったから」「出すのが大変だから」といった、相手への配慮に欠ける主観的な理由は避けるべきです。
「時代の節目に伴い」「誠に勝手ながらどなた様とも」といった、丁寧で一律の対応であることを示す言葉を選ぶことがマナーです。
心豊かなこれからの人生に向けて|次の一歩を踏み出すために

年賀状を辞めることは、決して過去の思い出や人間関係を否定することではありません。むしろ、これからの人生をよりシンプルに、そして深く楽しむためのスマートな選択です。
新しいお付き合いの形を見つけ、心にゆとりを持つことで、あなたの日常はさらに輝きを増すはずです。テレビ朝日「Active Choice Project編集部」は、あなたの新しい一歩を応援しています。
テレビ朝日「Active Choice Project」の魅力的なコンテンツ

テレビ朝日「Active Choice Project」では、今回のテーマ以外にも、大人の知的好奇心を刺激する多彩なコンテンツを多数配信しています。旅、趣味、学び、そして人生のヒント……。あなたの「次にやってみたいこと」がきっと見つかるはずです。
ぜひ、以下のリンクから一覧をチェックして、新しい世界への扉を開いてみてください!
テレビ朝日「Active Choice Project」について
テレビ朝日「Active Choice Project」が提案する、大人の新しい「選択肢」
「Active Choice Project」は、テレビ朝日が推進する、アクティブシニア層に向けた人生を豊かにする「マイチョイス(趣味・選択肢)」を提案するプロジェクトです。
テレビ朝日は、このプロジェクトを通じて、番組、WEB動画、イベントなどを活用し、シニア世代の新しい活動や生き方をサポートします。
- 信頼の情報発信: テレビ朝日の番組制作力やネットワークを活かし、質の高い情報を定期的に発信。
- 多角的なアプローチ: TV番組、WEB動画、リアルイベントなどを通じて、あなたの「やってみたい」を後押しします。
少し先の未来を見据え、自分だけの「マイチョイス」を見つけるきっかけになるはずです。旅、趣味、学び。Active Choice Projectと共に、人生の新しいページをめくりませんか。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的な診断や、専門的なアドバイスを代替するものではありません。
執筆の根拠となった参考・出典一覧
- [参考・出典一覧No.1]
- 総務省「郵便事業を取り巻く経営環境等の変化を踏まえた郵便料金に係る制度の在り方」に関する情報通信審議会からの答申
- URL:https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu14_02000160.html
































